侍ジャパンの新監督に就任した稲葉篤紀監督(45)の初陣となる「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」が16日から19日まで東京ドームで開催される。20年東京五輪の金メダル獲得を目指し、24歳以下または入団3年目以内にオーバーエージ枠3人を加えたヤング侍が、韓国、台湾代表と対戦する。

<編集後記>

 稲葉監督のインタビューはスポーツ紙、一般紙など12社共同で行った。全社合同で15分間の取材後に、各社の割り当て時間が各10分。分刻みのスケジュールの中で「1つになる」「一体感」といったチームの結束を重視する考えを繰り返していた。

 テレビ朝日系「報道ステーション」などでのソフトな語り口が印象的なファンも多いだろう。報道する側になり、野球の見方が変わった点はプレー以外の部分という。「例えばベンチのしぐさとか、アウトになったらどういう顔するかとか。ジャパンというチームは集まってすぐに試合で、準備期間が短い。あまり個人的な感情を出し過ぎると、1つになるということに対していい影響は与えません」と人間性も重視する。

 各社の取材順はクジ引きで決め、日刊スポーツは11番目。単純計算で100分間質問を受け続けた直後でも疲れは見せず、写真撮影では「見せて下さい」と自ら画像チェックして日の丸の角度などを調整した。打順、ポジションを含めて選手がプレーしやすい環境を整える。そのための気配りは欠かさない指揮官なのだと思う。