「も～いいだろう」とは言わせない！　巨人阿部慎之助内野手（３８）が９日、沖縄・伊江島で「伊江島観光親善大使」の就任式に臨んだ。０６年から数年間、同島で自主トレを行うなど、１０年以上にわたって交流を深めてきた。今季、２０００安打達成を機に、伊江島の伊江村から就任依頼を受け快諾。名刺も手渡され「すごくいい場所。もっと伊江島が有名になれるように協力したい」と話した。

　夕方からの就任式及び激励会では阿部節がさく裂。島袋村長ら１５０人の島民を前に「２０００安打という目標は達成できた。でも、まだまだ現役で頑張れると思っている。周りの皆さんから『もう、いいだろう』と言われないように結果にこだわってやっていきます」。伊江島は子牛の生産が盛んで約４５００頭が飼育されている。牛舎にも足を運び「も～」と連呼する牛から激励？　も受けた。

　式典前に室内練習場でランニング、ノック、マシン打撃の“も～練習”でみっちり汗を流した。打撃練習ではＤｅＮＡ宮崎、広島丸を参考にグリップを下げる新フォームにも着手。「いい選手、結果が出ている選手のいいところを取り入れてやっていく」と早くも来季を見据えた。現時点ではチーム最年長まで上り詰めたベテランが「も～ひと花」咲かせる。【為田聡史】