今季16本塁打に終わった日本ハム中田翔内野手(28)が、「超肉食男子」に変貌したことを明かした。21日、白村明弘投手(25)とともに、応援大使を務める北海道・東神楽町を訪問した。質問コーナーで、同町の小学1年生から「背はどれくらいあるんですか…?」と恐る恐る聞かれたほど。大きな体は、強烈なインパクトを与えた。

 それもそのはず、わずか1カ月ほど前のシーズン終了時、93キロほどだった体重は、100キロまで増量。「(体重が軽ければ)躍動感は出るけど、パワーは伝わりにくい。体重がある方が(ボールは)飛ぶ。今は1日トータル1キロ、肉を食べています」。ここ2年は軽量化して開幕を迎えていたが、今オフは「フィレを200グラム食べたら、サーロインを200グラム食べたりだとか。朝はチキンにしたり」と、朝から晩まで肉にかぶりついている。

 スラッガーの闘志に火をつける刺激もあった。今月16日に仮契約したドラフト1位の早実・清宮は、中田に「まだ1つも勝ってないけど、飛距離だったり、本塁打の数は負けないようにしたい」と発言。プロで177本塁打を放ってきた主砲として、意地もある。

 同じ長距離砲でポジションも一塁で重なるだけに、周囲からはライバルの構図をつくりあげられているが「いかにも僕がいじめる、みたいで…」と苦笑い。「テレビで見るとすごく好青年だし、性格がよさそう…杉谷と違って。間違いなく結果を残してくれると思う」と期待。パワーアップした中田と超目玉ルーキー清宮が中軸に並べば、日本一奪回への大きな推進力になる。【本間翼】