巨人長野久義外野手(32)が「マッチョ化計画」に乗り出す。3日、アクアドームくまもとで開催された熊本地震復興支援イベント「ジャイアンツふれあいスポーツフェスタ」に参加。被災地の子どもたち約300人との“運動会”を盛り上げた。「一緒に体を動かしてすごく楽しかった。僕たちがパワーをもらいました」と心身に感じるものがあった。

 アリーナを無邪気に走り回る子どもたちの姿に体の衰えを感じずにはいられなかった。ここまで自主トレの場所はおろか、全ての詳細をベールに包んできた長野から意外な言葉が飛び出した。「今オフは今までやったことがないウエートを取り入れようと思っています。下半身をしっかりと鍛え直さないといけない。肉体改造です」。プロ入り後、避けてきたウエートトレーニングで筋肉アップさせるプランを公言した。

 明後日6日に33歳誕生日を迎え、来季はプロ9年目のシーズンとなる。過去8年間は1年目の128試合を除き、すべて130試合以上の出場を続けてきた。「簡単に休もうとは思わなかった。それだけが少しだけですが、自信になっている」と生まれ持った頑健な体がプレーを支えてきた。だが、チームがBクラスに沈んだ事実からは逃げられない。じくじたる思いがある。来季は当然、巻き返しの1年になる。「やらないといけないので。頑張ります」と、飾らぬ言葉で気持ちを示した。被災地にパワーを届け、パワーをもらった。長野が強くなれば、巨人も強くなる。【為田聡史】