ロッテの育成ドラフト2位、都城商・森遼大朗投手(18)が5日、注目を浴びた。東京・西新宿のロッテ本社で、他の新人たちとともに新入団選手発表会に出席。ただ、森は松葉づえを突いて登場した。

 今年8月末、ランニング中に左膝を痛めた。蓄積した疲労から、軟骨がはがれるアクシデントに見舞われた。10月頭に宮崎市内の病院で手術を受け、1カ月半の入院を余儀なくされた。10月26日のドラフト会議は、病院に外出許可をもらい、学校で結果を待った。

 年内には松葉づえが外れる見通しだ。「球が投げられず、走れない。つらいです」と言いながらも、ユーモアを忘れなかった。会見で「得意なことは」と聞かれると、「病院生活をしていたので、車椅子の操縦は負けません」と答え、会場を沸かせた。千葉の印象については「今、田舎に住んでいるので。畑や田んぼが、千葉には全然ないなと」と素朴な答えでなごませた。

 来年3、4月ごろの練習復帰を目指している。「こういう時だから出来ることもある。上半身、体幹を強化しています」と明るく話した。