20年東京五輪はおれたちに任せろ! 巨人菅野智之投手(28)と小林誠司捕手(28)が14日、都内で「2017プロ野球最優秀バッテリー賞」授賞式に出席。3年ぶり2度目の受賞となった菅野は地元開催の東京五輪へ「誠司と出られればチームにもプラス」と言えば、初受賞の小林も「五輪に出たい気持ちは強い」と共闘を誓った。

 世界との戦いから、代え難い経験を得た。3月のWBCでは日本のエースと正捕手として、準決勝米国戦に挑んだ。敗れはしたが、菅野は「誠司から『智之が先発だから緊張せずにやれた』と言われたことがうれしかった。入団以来、積み上げてきたことが形になってきた」と成長を実感。小林も「智之がいてくれるだけで安心する」と絶大な信頼を口にした。

 今年の日本代表、チームでの全公式戦でともにした球数は3074。世界の舞台で絆は深まり、球界随一のバッテリーに上り詰めた。

 この日も、あうんの呼吸を発揮した。互いの直してほしいところを聞かれ、菅野は「忘れっぽい。初回から確認事項を忘れる」と、女房役へ選考委員の張本勲氏ばりの“喝”。小林は「もう少し優しく怒ってほしい」と笑わせた。来季はリーグ初の2年連続同賞受賞を目指す同学年。東京五輪は「日本最高のバッテリー」として迎える。【桑原幹久】