米ハワイで、名球会のイベントに参加している阪神鳥谷敬内野手(36)が宿敵のエース菅野撃ちへ腕ぶした。

 開幕戦でリベンジ-。阪神鳥谷は米ハワイで名球会イベントの野球教室に参加後、来季の開幕戦出場に照準を合わせた。3月30日の敵地巨人戦。すでに相手先発は菅野と公表されている。「開幕がすべてじゃないから別に…。年も明けていないし、まだ先すぎて」と苦笑いしつつも「相手は誰もが認めるいい投手になるんだから、しっかり準備したい」と冷静に腕ぶした。

 菅野は今季、手こずった相手だ。個人的な対戦成績は11打数2安打で打率1割8分2厘。チームとしても4試合の対戦で防御率1・74と抑え込まれた。苦手意識を吹き飛ばす意味でも来季の開幕戦はただの1試合以上の重みを持つことになる。だからこそ、主軸の1人である鳥谷にかかる期待は大きい。

 ただ、鳥谷自身はまず三塁レギュラー争いを勝ち取る必要性を強調した。「まだ、そこ(グラウンド)に立てるかどうかも分からないから。今はとにかくしっかり1年間戦える体を作って、まずは開幕戦に出られるようにしないといけない」。慢心ゼロのベテランだから菅野打ちを託したくなる。(ホノルル=佐井陽介)