16年優勝の日本ハムは勝率4割2分の5位に終わった。

 リーグ優勝した翌年の勝率としては61年大洋、79年ヤクルトに次いで低く、パ・リーグでは81年近鉄4割2分9厘を下回る最低勝率となった。4日8日のオリックス戦の1回、大谷が走塁で左太もも裏を肉離れし、球団初の2年連続日本一への挑戦は開幕から8試合目で暗転した。担当記者の印象に残った言葉とは…。

 

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▽大谷「今は目標を見失っている。なかなか切り替えるのは難しい」(2月5日、ケガでWBCの出場を断念。どんな細かい練習でも意図を明確に、常に目標に向かって突き進んできた大谷から、初めて出た一言。無念さを強烈に感じた=本間翼)

 

▽村田「プロの世界でやるために築いてくれた僕の大事な3年間でした。結果を出してお礼をしたかった」(6月11日、古巣巨人戦でプロ10年目で初勝利。ドラフト1位で巨人に入団するも3年で戦力外となり、渡米した苦労人がお立ち台で見せた男泣きには、ぐっと来た=保坂果那)

 

▽斎藤「清宮を、よろしくお願いしますね」(10月26日のドラフト会議で清宮指名後、早実の先輩として取材殺到。そんな中でも嫌な顔ひとつせず、後輩を思い頭を下げる姿に驚きさえ感じた=田中彩友美)

 

▽栗山監督「こっちは心配で仕方ないけど、もうちゃんとやれって言っちゃいけないんだよね…」(11月12日、大谷のメジャー挑戦に旅立つ子を思う親の切ない顔を見た気がした=田中彩友美)

 

▽大谷「自分が決めた道に対して、そこに向かって頑張っていけることかなと思います」(11月11日、メジャー表明会見で1番自信を持っている部分を問われ。大谷だからこそできた二刀流。メジャーでの成功も期待させる一言=本間翼)

 

▽中田「みんなで力を合わせて乗り越えてやってきたチーム。何も心配はしていない」(11月14日、球団事務所でFA権を行使せず残留を表明。大谷のメジャー挑戦についてチームの大黒柱として、おとこ気あふれる言葉で不安を一蹴=木下大輔)