日本ハムが超大物の“獲得”に成功した。18年の球団ファンクラブ(FC)に明石家さんま(62)が入会することが28日、分かった。ドラフト1位の早実・清宮幸太郎内野手(18)の交渉権獲得にも一役買った国民的人気の「お笑い怪獣」を、親交のある木田優夫GM補佐(49)が口説き落とした。球団からは敬意を表してFCの「名誉師匠」という肩書が贈られる。活動内容は未定だが、縁のある「清宮応援団長」として札幌ドーム襲来もある!?

 日本ハムが年末にビッグな補強に成功した。さんまが「名誉師匠」として来季のFC会員となる。現役時代から、さんまを師匠と仰ぐ木田GM補佐が、交渉の舞台裏を「ドラフト後にお礼に行った時に、ファイターズと縁ができたので、これを機に応援してください、とお願いした」と説明した。

 今秋のドラフト会議で、くじ引き役に抜てきされた同GM補佐が、左右どちらの手でくじを引くか相談したのがさんまだった。「左手で行け」と背中を押され、見事に7球団競合の高倍率の中で当たりくじをゲットした。

 ある意味「日本ハム清宮」の生みの親ともいえるさんまに、同GM補佐が提案したのがFCへの入会だった。11月に電話や番組収録で顔を合わせた時にオファー。12月某日に都内で対面し「分かった」と快諾を受け、その場で入会申込書にさんまが直筆でサイン。同GM補佐は年会費3600円(税込み)を即座に現金で徴収した。

 さんまもFC「名誉師匠」就任を楽しみにしているという。自身の番組内では「なんか日ハムの応援団長みたいなのをさせられる。来年、ブルペンで投げているかも」などと発言。同GM補佐によれば、さんまと清宮は面識はないそうだが「会うのを楽しみにしているようです」と、“清宮応援団長”としても気合十分だという。

 現状では来季の活動予定は未定だというが、札幌ドーム来場や始球式登場などの可能性も大いにある。同GM補佐は「すべては本人次第ですが、さんまさんとファイターズとファンのみなさんで盛り上がっていけたら」と期待する。2年ぶりの日本一奪回を目指すシーズンは、超強力なサポーターの力も受けながら勝ち進む。【木下大輔】