西武武隈祥太投手(28)が究極の“便利屋”を目指す。

 今季は左肩違和感での離脱こそあったが、58試合で5勝2敗の防御率3・14。ワンポイントからイニングまたぎまで行い、ブルペンを支えた。来季も中継ぎ陣の柱として期待されるが、起用法にこだわりはない。「自分は空いている隙間に飛び込んで、仕事をするだけ。もしローテーションに谷間が出来たら、先発でもやる」と真顔で言い切った。

 3年連続の60試合登板を逃し「終わってみたらショックでした」と悔しさをにじませる。肩を休ませすぎないため、オフもキャッチボールを欠かさず、来季に備える。「監督が『武隈はどこでも使えるな』と思ってくれれば。もう1回、1からやる気持ちでいます」。進化した便利屋として、プロ11年目もフル回転する。