ワンダフルな年にします! 移籍2年目を迎えた阪神糸井嘉男外野手(36)が新春インタビューでナンバー“ワン”への熱い思いをたっぷり語った。リーグ優勝&タイトル獲得を誓い、日刊スポーツ読者に「甲子園で2桁本塁打」を公約。お正月から笑顔になる糸井ワールドをたっぷりと、どうぞ!

 -昨季は悔しいシーズンだった

 糸井 そうですね。悔しい部分が大きい。優勝するためのピースとして迎え入れてもらった。自分もそういう気持ちだったので、2位の成績は納得できない。

 -昨年12月の契約更改の会見では移籍1年目を「2点!」と採点

 糸井 それはリップサービス!(笑い)。でも優勝したら90点です。優勝してたら多少、自分の成績が良くなくてもいい。ここ一番の一打とか打ってチームが勝てば。阪神に来て余計にそう思うようになった。

 -やはり優勝したい

 糸井 したいですね~。僕自身も(日本ハム時代)09年、12年で優勝してそれ以来は下の方しかいなかったので…。御堂筋でパレード。したいですね。

 -数字でこだわる部分

 糸井 今年はもっと走ります! やっぱり広島がすごく強いと思ったけど、何が違うのかなと…。ここ一番の走塁とか、それが決勝点につながって負けたりとか。やっぱり走塁ですごく違ってくる。

 -打率2割9分にも納得していない

 糸井 30タコくらい(5月に自己ワーストの28打席連続無安打)したでしょ。あれで実は焦りとか相当あった。徐々に上げていけたんですけど、3割っていう数字は残さないといけなかったと思ってます。

 -それでも昨季は移籍1年目で誇れる数字

 糸井 よくやった方なんちゃうかとも言われますけど、僕の目指してるところとは違う。

 -まだスーパーサイヤ人ではない

 糸井 界王拳(かいおうけん)5倍くらい…ハッハッハ(※)。

 -4番候補のロサリオが加入

 糸井 やっぱり韓国であれだけ打っている選手。映像も見たけどすごい。

 -3番糸井、4番ロサリオと並ぶ可能性も。マジメで練習も熱心な選手

 糸井 そうなの? じゃあ毎日早出(特打)やってもらおうか?(笑い)

 -せっかくなので日刊スポーツ読者に今季の公約をお願いします

 糸井 う~ん。甲子園球場で2桁ホームランを打つ! ムズいな~(笑い)。でもそれで! やっぱり甲子園は格別なんでね。打てるように練習します!

 -左打者にとって難しい球場。昨年も浜風の影響を感じた

 糸井 あります。ウソでしょ!? っていうのはね。何度も。

 -達成出来なければ

 糸井 えっ!? 出来なければ? う~ん…甲子園に屋根つける!(笑い)。違う? そうやな…。プレゼント? そりゃあ、もちろんしますよ。日刊スポーツ読者にシーズンで使ったバットを10本? 多い? じゃあ、2本プレゼントします!

 -今年7月には37歳になる。年齢は…

 糸井 感じない。今のところは。まだ成長期ちゃうかな(笑い)。

 -お肉が食べられなくなったとか

 糸井 それはある! カルビなんかは食べない。赤身は好きやけどね(笑い)。

 -今年は戌(いぬ)年。戌(いぬ)に掛けて今年の目標を

 糸井 ワンになる! チームもNO・1(ワン)になって、タイトルもどれか取りたいんで、何かのタイトルでNO・1(ワン)になる。どう!? 完璧やな!

 -スーパーサイヤ人には

 糸井 なります!

 -巨人に前中日の主砲ゲレーロが加入 糸井 そりゃ、やっぱりホームランバッターが来るというのは大きい補強じゃないですか。大丈夫です。うちにはロサリオがいますから(笑い)。

 -相手が強くなれば燃えるタイプ

 糸井 まあ、僕らが強くなればいいんですよ。【取材・構成=桝井聡】

 ◆「スーパーサイヤ人」は鳥山明原作の漫画「ドラゴンボール」に登場する主人公、孫悟空などの戦闘民族サイヤ人が、戦闘力を上げるために変身した状態。「界王拳」は孫悟空が使う代表的な技で体が赤いオーラに包まれる。