就任2年目を迎えた西武辻発彦監督(59)に吉兆がそろった。2日、埼玉・所沢の西武所沢店で行われた新春恒例「選手とファンの集い」に、源田壮亮内野手(24)、平井克典投手(26)と参加。日本一を目指すことを誓った。戌(いぬ)年の年男監督は、前日の初詣で大吉を引き当てた。球団名が西武ライオンズとなって40年目の今年、大願成就へ駆け抜ける。

 新年2日から集まった150人のファンに、迷うことなく言った。辻監督は「2年目、目指すは日本一です。攻め勝ちます。選手と一丸になって戦います」と決意表明した。就任1年目の昨季は、4年ぶりのAクラスとなる2位。低迷を打破した。「2位以上は優勝しかない」。当然の思いを込めた。

 2018年は、球団名が「西武」になって40年目。88年、98年、08年と10年周期で優勝しており、いやが上にも期待が高まる。さらに、年男の辻監督にとっても戌年は縁起が良い。24歳(82年)は日本通運で日本選手権準優勝。36歳(94年)は西武でリーグ優勝。48歳(06年)はコーチとして第1回WBCで世界一。必ず、優勝争いしてきた。今年は還暦を迎える。「節目は節目。赤いユニホームは去年着ちゃったから、今年は赤いパンツで行こうかな」と豪快に笑った。高い勝率を残した昨季の「炎獅子ユニ」ばりの勝ち運を引き寄せる。

 データに後押しされたか、早速、神様も味方した。年が明けてすぐ、東京・芝の増上寺に初詣に出かけた。辻家の恒例行事。おみくじは夫人とともに大吉だった。「だいたい、小吉か中吉だったんだけどね。勝負事は良いみたい。『1人でするな、任せろ』と。選手が野球をやる。担当コーチに任せて。責任は私が取る」と、どっしり構えた。最後は、犬ならぬ獅子の耳をつけてLマークを披露。今秋に披露するのは、もちろん、Vマークだ。【古川真弥】