中日田島慎二投手(28)が出直しランで今シーズンに備える。今日6日から2日間、三重・紀伊長島で合宿中の母校・中部大第一(愛知)の高校生に交じり、海岸を走ることを5日、明かした。中学時代所属した「瑞穂ブルーウイングス」の合宿地でもあり、プロ入り後初の試み。自主トレを行ったナゴヤ球場で「高校生と走ることで自然と(気持ちが)引き上げられると思う」と期待した。

 短い期間だが、心身ともに大きな刺激となるはずだ。中学時代、毎年のように走り込んでいた浜辺。当時監督だった恩師が中部大第一の監督で、声を掛けられて参加を決めた。昨年リーグ2位の34セーブを挙げながら5敗(2勝)。東京ドームではセーブ失敗を繰り返し、唇をかみしめた。最速157キロのドラフト1位・鈴木博も抑えのポジションを狙っており、自身にハッパを掛ける意味でも走り込んで鍛える。

 年明けは名古屋市内の八事神社に初詣。おみくじは小吉で「初めにきをつけねば中途でやぶれる」と書かれていた。右腕は「開幕が大事ということですよね。1年間、ケガをせずにやっていく、それだけです」と力を込めた。竜の守護神が原点に返る。【宮崎えり子】