星野仙一氏のもとで02年にリーグ制覇を果たした阪神片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(48)が、亡き闘将をしのんだ。

 昨年12月に大阪で開かれた星野氏の殿堂入りパーティーで顔を合わせたのが最後の対面に。「檀上でかけ合いをさせていただきました」という記念の日から一月もたたないうちに悲報が届いた。

 01年12月17日に阪神の監督就任を受諾したばかりの星野氏が、2日後に出向いたのは日本ハムからFA宣言した片岡コーチのもと。「赤坂プリンスホテルの別邸の広い部屋で、ご一緒に昼食をいただいた。星野さんがおられたからぼくがタイガースに来たのは間違いないです」と阪神入りを決断させた大きな存在だった。

 「まさに闘将。そのとおり。白か黒か、いいか悪いか、でした」と在りし日の熱さを思い起こしていた。