日本ハムは6日、新外国人として前レンジャーズのニック・マルティネス投手(27)と契約合意に達したと発表した。

 米フロリダ州マイアミ出身の右腕。11年ドラフト18位指名でレ軍と契約。14年にメジャーデビューし、昨季までの4年間で通算88試合に登板(うち先発で68試合に登板)し、17勝30敗、防御率4・77。身長185センチ、体重90キロで右投げ右打ち。背番号は未定。

 マルティネスは球団を通じて「日米の多くの選手から、ファイターズという球団の素晴らしさを耳にしています。洗練された球団の一員になれることを誇らしく思い、新たなシーズンの幕開けに、早くも気持ちが高ぶります。ファイターズの日本一奪還に貢献できるよう、今オフはいつも以上に周到な準備を重ねます。フィールド内外において日本の文化を学び、吸収できることも本当に楽しみです。このような貴重な機会を与えてくださったファイターズに、感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントした。

 栗山英樹監督(56)は球団を通じて「今シーズン、先発3本柱の一角に確実名乗りを挙げる実力派を獲得できました。力でねじ伏せるタイプではありませんが、カーブを含む多彩な球種と安定した制球力が魅力。何度も映像を見ましたが、ストレートの平均球速が145キロ~148キロでありながら球持ちが良く、打者が差し込まれる場面が目を引きました。インサイドを強気に攻める姿勢も頼もしく思えます。MLB複数球団からのメジャー契約のオファーを断り、ファイターズ入りを決断してくれたことに感謝すると同時に、駐米スカウト陣の尽力を讃えます」と、先発ローテーションの一角を担ってくれることを期待した。

 日本ハム昨年末までに守護神候補の前ツインズのマイケル・トンキン投手(27)、先発候補の前パドレス3Aのブライアン・ロドリゲス投手(26)、クリーンアップ候補の前ダイヤモンドバックス3Aのオズワルド・アルシア外野手(26)を獲得。今オフはマルティネスを加えて新外国人選手を4人補強した。現時点で、来日4年目を迎えるブライアン・レアード内野手(30)を含めて今季は助っ人5人態勢となった。