楽天の星野仙一球団副会長が4日午前5時25分に死去した。70歳だった。中日関係者が追悼のコメントを寄せた。

 ◆中日白井オーナー 現役時代の闘志あふれる投球に歓声を上げ、監督としての手腕に称賛を送った1人として悲嘆にくれています。阪神、楽天でも指導者を務め、球界を代表する野球人となった星野君は名古屋の宝です。活躍を見守り続けた地元のファンも同じように悲しんでいるでしょう。

 ◆中日OB山本昌氏 私の5年目に米国に留学に送り出してくれて、星野監督じゃなければ今日の私はないし、そう考えると一番の恩師を亡くしたのかなと非常に寂しい気持ちでいる。いつまでたっても背筋がピンとする人だった。電話すると必ず直立不動でしゃべっていた。ドラゴンズになくてはならない人。本当に残念だが、教え子たちはたくさん存在している。意思や教えを語り継いでいければいいかなと思っている。

 ◆中日森監督 一緒に同じチームのユニホームを着ることはなかったが、いろいろなつながりで話をさせていただいた。私が中日の監督になってからもドラフトなどでお会いする度に「中日を頼むぞ」と声をかけていただいた。先日の殿堂入りパーティーでは、私がドミニカ共和国へ行っていると思っていたようで「来てくれてありがとうな」と、話をさせていただいたのが最後の会話となった。残念です。

 ◆元中日、楽天の山崎武司氏 プロ野球界に入る時も星野監督、楽天を去ることになった時も星野監督と、とても長いお付き合いをさせていただきました。少し前にお会いした時に、だいぶ痩せられた姿に心配しておりました。プロ野球界のために尽力されておりましたので、今後は計り知れない影響が各所に出るのではないでしょうか。監督、長い間お疲れさまでした。

 ◆立浪和義氏 私のプロ野球人生は、星野さんにドラフトでくじを引いてもらって始まった。殿堂入りパーティーで少ししんどそうに見えたので、ご病気されていなければいいなと思っていた。私が指導者としてユニホームを着ることを楽しみにしておられたので、その姿を見せられなかったのが残念。

 ◆巨人井端内野守備走塁コーチ 星野さんは非常に厳しい半面、それ以上の温かさ、優しさを感じさせる方でした。中日で99年に優勝して、翌00年からレギュラーで使ってくれた。普通は優勝メンバーを起用するけど、チームを次から次へと活性化させる。すごい人だなと思いました。巨人に移籍してからも、お会いするたびにいろんな話をさせていただきました。「元気でやっとるか」という声をもう聞けないのかと思うと寂しいです。

 ◆中日岩瀬 1年目の開幕戦の時に打たれたが試合後に「あれは俺のミスや」とかばってくれた。2軍かと思ったが、すぐチャンスをいただき、そこから開き直って、がむしゃらに投げたらずっと結果が続き始めた。プロの世界に入って最初の監督。プロの厳しさを教えてもらった。最初でよかったと今すごく思う。あれだけの存在感とあれだけの影響力を与える人はなかなかいない。それを、直接一緒にやってきた人たちが、これから少しずつでも伝えていければいい。

 ◆中日荒木 (95年の)ドラフトで指名していただいたのも、(昨年6月の)2000安打達成の花束をいただいたのも星野さんで、節目節目で大変お世話になった方なので、とにかく寂しい気持ちでいっぱいです。

 ◆中日小笠原 あいさつぐらいしか関わりはありませんでしたが、いろいろ歴史に名を刻まれた方。しっかり名前を立てられるように今年1年やっていきたい。