昨年8月に右足首の手術を受けた広島鈴木が9日、マツダスタジアムで自主トレを公開した。約60メートルの遠投とマシン打撃で順調な回復をうかがわせたが、守備や走塁の現状は「20%」とし、「正直ここまでかかるとは思っていなかった。バンバン動けると思っていたけど、それができないので悔しい」と話した。2月1日のキャンプインからの合流は厳しく、3月30日の開幕戦に照準を合わせる。

 打順や数字へのこだわりはなく「しっかり試合に出て1年間やれればいい」。一昨年も右太もも筋挫傷で出遅れた。シーズンを戦い抜く体をつくることが最優先と焦る気持ちを抑えた。「ファンのみんなも待ってくれていると思うので、そこ(開幕)までには戻ってきたい。期待を裏切らないようにしたい」。この日は治療を含めて7時間トレーニング。1歩1歩、復活への階段を上がっていく。