巨人杉内が15年10月に受けた右股関節手術からの復活を誓った。11日、鹿児島・薩摩川内市で自主トレを公開。ストレッチ中心のメニューを消化した。昨年は5月に左肩のコンディション不良となり、1軍公式戦登板はゼロ。17年目のシーズンへ「ここまで順調。球団は2年半待ってくれているので、なんとかもう1度、投げている姿を見せたい」と力を込めた。

 亡き闘将の金言が胸にある。4日に亡くなった星野仙一氏とは北京五輪でともに戦った。「選手に向けていつも『負けるな』と言っていた。勝利への執念がすごい人だった」と年を重ねても尽きない闘争心を学んだ。「今まで野球を楽しんだことがなかった。残りの野球人生も短いので、今年は楽しんで、ハッピーエンドを迎えたい」。ピリオドはまだ先にある。勝利を欲する通算142勝左腕の最終章が始まる。【桑原幹久】