浜風かかってこい！　阪神糸井嘉男外野手（３６）が１６日、大阪市内のフィットネスクラブ「ＲｅＸｅＲ（レクサー）」で自主トレを公開。ボディービルのメンズフィジーク日本チャンピオンの石井良亮氏（２９）から指導を受け、トレーニングを行った。ノースリーブからむき出しの腕は丸太のよう。シャツの上からでも、大胸筋、広背筋の盛り上がりは明らか。テーマは「浜風に負けない」。甲子園特有の右翼から左翼への強風に打ち勝てる筋力を－。トレーニング後にはサプリメントを飲み干し、汗をぬぐった。

　阪神移籍１年目の昨季は１７本塁打。本拠地甲子園で「えぇ！？　みたいな打球が何個かあった」と、手応えがありながら強風で失速する打球を体感。３～５メートルの飛距離アップをもくろみ、広背筋を中心に全身の筋力アップに取り組んでいる。自己最多は１９発。２０発、３０発へ向けて「１本でも多く打ちたい」と本気だ。本塁打だけではない。「キャリアハイ」と意気込んでおり、各部門のキャリアハイとなれば打率３割３分１厘、１９本塁打、８１打点、５３盗塁を超える。自然とトリプルスリーも視界に入る。

　石井氏が「身体能力が高い。筋肉とかパワーはすごい。ストイックですね」と絶賛した糸井は、今年の漢字に「力」を選んだ。最強ボディーが最高の成績を運んでくる。【池本泰尚】