MT砲、再結成だ! 巨人は17日、2月10日の宮崎キャンプ60年記念「ジャイアンツ VS ホークスOB戦」(KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎)に、高橋由伸監督(42)が選手として出場すると追加発表した。OBの松井秀喜氏(43)も出場予定で16年ぶりに2人の名がスコアボードに並ぶことが濃厚だ。

 野球ファンの心に染み渡るタイムスリップとなる。高橋監督は松井氏とのクリーンアップ再結成に「どうだろう? 自分は後からの出場じゃないの」とOBメンバーの中では“若手”の自覚も見せたが「歴代のみなさんを見に来る方も楽しみにするだろうし、ホークスのOBの方も集まることもなかなかない。みなさん楽しみにしていただいていると思う」と期待を受け止めた。

 松井氏と最後の共演を果たしたのは16年前。公式戦ならば02年10月10日のヤクルト戦で「3番右翼手・高橋由、4番中堅手・松井」でクリーンアップを組み、松井氏の50号の大台達成を見届けた。同年の日本シリーズ西武戦第4戦でも同打順で4連勝の日本一の歓喜を分かち合った。稀代の左の長距離砲は同じ時を共有し、松井氏のメジャー挑戦で現役の共闘としては永遠の別れとなった。

 OB戦でも期待されるのは本塁打。「それは松井秀喜に言ってよ!」と笑い飛ばした高橋監督。通算26度目のアベックアーチが宮崎の空に舞えば、まさに夢の共演となる。【広重竜太郎】