闘将魂継承じゃ。広島野村祐輔投手(28)が24日、母校の明大グラウンドで自主トレを公開した。新たに立てた18年の誓いは、4日に70歳で急逝した同大学OBの星野仙一氏のように、気迫を前面に押し出して勝利を導く投球だ。チームの真の柱となるべく初の開幕投手を目指し、12年にマークした自己最高172回2/3超えも大目標。雪の東京からキャンプインに備え、背番号19が熱く燃えている。
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積雪で真っ白になったグラウンドには目もくれず、野村は全身の筋力を使い、約3キロのハンマーを振り下ろした。直径1メートル超の大きなタイヤが弾む。20回を5セット。タイヤをたたく瞬間に100%の力を伝える感覚は、投球のリリース時に近い。今オフのテーマは肉体強化。室内練習場は雪をも溶かす熱気で充満していた。投球回を伸ばし、首脳陣やチームメートからの信頼を高めるため、自分自身と戦っている。
「トレーニングに関しては体が慣れてしまうので、昨年と同じことをやっているとどんどん退化していく。もっと自分の体をいじめていかないと成長しない」
8日からの自主トレでは、ポール間走や坂道ダッシュ、ノックなどで下半身をいじめ抜く。技術練習も着々と進め、すでにブルペン投球も行っている。「キャンプでよーいドンではなく、自分の形ができている状態で入りたい」。主戦の自覚が行動に表れている。
明大の大先輩で、同じ岡山出身の星野氏が4日に急逝した。球場で会えば「けがするなよ」「頑張れよ」と声をかけてもらった。「しっかり自分が頑張っている姿を見守っていただきたい。(打者に)気持ちでしっかり向かっていけたらいい」。闘魂を継承し開幕投手争いに名乗りを上げる。「全員の競争。いい投手が多いので、その中で勝ち取れればいい。しっかりやっていきたい」。熱い思いを胸に、初の大役を狙う。
昨季はカード初戦を主に任され連覇に貢献した。ただ、25試合9勝5敗、投球回155回1/3の成績には納得していない。「数字的にはまだまだ。今年やらないといけないなという気持ち。1試合平均でもっと長いイニングを投げられるように。任せてもらえる投手にならないといけない」。1試合平均7回を下回っただけに、新人イヤーにマークした自己最多172回2/3超えも目標だ。18年、真のエースを目指す。【前原淳】



