ヤクルトに7年ぶりに復帰した青木宣親外野手(36=前メッツ)が春季キャンプ(浦添)第2クール初日の7日、チームに合流した。背番号23のユニホーム姿で登場すると、練習前にチームメートの前へ。「よっ!」という歓迎の声が起こる中、あいさつした。

 青木 7年ぶりの復帰になります。知っている人も知らない人もいますけど、早くチームになじめるように取り組んでいきたいと思います。あと、アメリカナイズされているので日本のしきたりとか少し忘れているかもしれません。先輩ですけど、ガンガンいじってくれていいので、よろしくお願いします。

 青木が話し終えると、この日一番の大きな拍手が起こり、「ルーキー!」との声が飛びかうなど、温かいムードで迎えられた。

 練習では、はつらつとした動きを見せた。ベースランニングでは軽快な走塁を披露。シートノックには加わらなかったが、一塁付近から声を張り上げて仲間を鼓舞するなど、すぐにチームに溶け込んでいた。

 ランチ特打では、6年間のメジャー生活で磨き上げた打撃を披露した。112スイングで、5本の柵越え。鋭い打球を連発した。「気持ちよくできましたし、昔を思い出しながら楽しんでできた。シートノックは米国にない雰囲気が個人的に良かった。声を出すことはまずないので気持ちよかったです。活気があって。体が動ける状態にある。思ったより良かった。久しぶりに外で打ったけど、問題なく実戦に入っていけそう。もう少し練習をこなしていけば」と納得の表情だった。

 小川淳司監督(60)は「さすがメジャーリーガーだな」と表情を崩した。「初めての外のフリー打撃で確実に芯で打っている。パンチ力もある。意欲的にベースランニングもこなして、合流は近いのかなと。今日やって明日、体がどうなっているか。変わりはないと思うけど、状態を見ながら今後を決めていければと思う」と語った。【ヤクルト担当=浜本卓也】