広島春季キャンプは7日、今キャンプ初めてシート打撃が行われた。

 登板した若手投手の力投が目立った中で、野手では上本崇司内野手(27)が一番多い、6つのポジションに就いた。サード、ショート、セカンドに加え、昨季終了後から本格的に挑戦する外野全ポジションに就き、センターでは正面やや後方の飛球を難なく捕球した。

 外野で初めての実戦守備に「内野より1000倍難しい。これまで内野から(外野に向かって)あれくらい取れよと思ったこともありますが、全力で謝罪します」と苦笑いで振り返った。

 ただ、自身の出場の幅を広げるだけでなく、ベンチとしても終盤の選手起用に選択肢が増えるメリットがある。「(ポジションによって)角度も距離感も違う。慣れていくしかないと思う」。今後もより多くの打球を受け、外野手としての感覚を養っていく。【広島担当 前原淳】