あるぞドラ1のローテ入り! 阪神ドラフト1位の馬場皐輔投手(22=仙台大)が、プロ入り後初めて打者を相手にした投球を披露した。沖縄・宜野座キャンプ第3クール初日の10日、フリー打撃に登板。変化球も交えながら、俊介に21球を投げ、14スイングでヒット性3本。糸原には20球投げて柵越え1本を許したが、10スイングでヒット性3本に抑えた。

 これを見た金本監督は「スライダーがいいですね。縦、横と2つあるんじゃないかな。使い分けているみたいだけどね。縦の方がいいね」と変化球を絶賛。「今日はちょっとバラつきがあったね」と厳しい指摘もしたが、先発ローテーション入りについて「ギリギリのボーダーラインかな。でも今決めることはないし」と可能性を残した。

 投げ終えた馬場は緊張感を感じさせることなく「プロの1軍で活躍する先輩方に投げたのは初めての感覚でした。だいたい感じはつかめました」と慣れた様子でコメント。明日12日に行われる紅白戦で実戦デビューを果たす予定だ。視察に訪れた巨人森中スコアラーは「球種が多い分、精度が上がってくるとちょっと厄介」と警戒。ドラ1右腕の先発生き残りをかけた戦いがいよいよ始まる。【古財稜明】