日本文理(新潟)で春夏3度甲子園に出場したDeNAの4年目右腕、飯塚悟史投手(21)が今日11日の阪神との練習試合で“開幕投手”を務めることが決まった。今季初の対外試合前日となった10日、沖縄・宜野湾キャンプでブルペン入りし、44球の投球。「チームにとって最初の試合で僕自身にとっても最初のゲーム。いいスタートが切れるように、自分のやってきたことをやりたい」と引き締めた。

 対外試合初戦の先発を託されたのは、ラミレス監督からの大きな期待の表れだ。昨季はプロ初勝利を挙げるなど8試合に先発し、1勝3敗の成績を残した。「真っすぐでどれだけインコース、アウトコースをつけるか。フォーク以外の変化球をどこで使えるか試したい」とテーマを挙げる。

 目標の先発ローテーション入りへ向けて、宝刀フォーク以外の変化球の精度をいかに高めるか。「スライダーをもっとしっかりと投げたい。ストライクからボールにする球など意図的に使いたい。バッターが意識するボールにしたい」と言った。阪神戦で任される投球回は、3イニングの予定。ラミレス監督は「クイックのタイムはしっかりチェックする。スピードはまだこの時期なのでマックスとはいかないかもしれないが、一番重要なのは球種をどう使い分けるか」と昨季からの上積みを期待する。

 今永、浜口、石田、ウィーランドら先発投手陣が充実するDeNAの中で、飯塚は先発5、6番手を争う立場。「しっかりとアピールしたい。僕にとっては大事な試合。内容のいい投球をしたい」と言った。【前田祐輔】