石垣市中央運動公園野球場で12日に行われたロッテの紅白戦で、ドラフト3位左腕山本大貴投手(22=三菱自動車岡崎)がほろ苦い実戦デビューを味わった。

 白組の4番手として1-2の8回表に登板。最初からまったく制球が定まらず、7四死球と三塁打などで4失点。なんとか1イニングを投げ終えて交代した。結局、白組は1-10で敗れた。

 この日、登板した投手の中で1番うまくいかなかったといえる山本だが、紅白戦後の井口資仁監督(43)の目は優しかった。

 常々「ミスを恐れずにチャレンジしてほしい」と言い続ける同監督は「投手コーチは(次の投手の)準備をしていたみたいですけど、初めての紅白戦ですし、何とか1回を投げ切ってほしかった。プロ生活はスタートしたばかり。まだまだ次があるんで頑張ってほしい」とエールを送った。山本が今日の悔しさを糧に、さらに成長していく姿を見たい。【ロッテ担当 千葉修宏】