ロッテのドラフト1位安田尚憲内野手(18=履正社)が13日、箱根駅伝ばりのごぼう抜きを見せた。午前中に打撃練習を行い、午後は石垣市中央運動公園野球場から宿舎まで約6キロのマラソンという練習メニュー。井口監督以下、選手、スタッフ全員が汗をかいた。

 マッサージを受けていた安田は遅れて出発したが、平沢、中村のドラ1コンビ、井上、鈴木、大村コーチ、的場コーチと次々に抜き去り、軽快な足取りでゴール。さすがは、父功さんが監督として大阪薫英女学院を全国高校駅伝で2度の優勝に導いたという“良血”だ。「クールダウンなんで。3~4割の速さです」と余裕の笑顔を見せた。

 初めてのキャンプだ。もちろん「午後10時ごろには寝てしまいます。寝ないとやってられないです」と疲れはある。同室のドラフト2位藤岡裕大内野手(24=トヨタ自動車)には寝言で掛け算の九九を唱える姿も目撃され「何でですかね(笑い)」と首をかしげる。それでもグラウンドに出れば、疲労も吹き飛ぶ。明日15日に始まる第4クールから1、2軍が振り分けられるが、この日、1軍残留が発表された。「生き残りになっていく。でも結果だけを求めるのではなくて自分のスイングを意識しながらやりたい」。意気込みを新たに次のステージに臨む。【千葉修宏】