西武は14日、宮崎・南郷キャンプ第3クールを終えた。この日、一番遠くに打球を飛ばしたのは、山川穂高内野手(26)だ。

 シート打撃で、ドラフト3位の伊藤翔投手(19=四国IL・徳島)と対戦。第1打席の左前打に続き、第2打席で左越えに1発を放った。カウント2-1から140キロの真っすぐが抜けたのを見逃さず、左翼席中段まで豪快に運んだ。

 球界屈指の飛ばし屋だが、実戦形式で1発を放つのは今年初めてだった。「まだ正直、シーズン中の感覚には戻っていません。当たってくれて良かった。1本出て、ホッとしたわけではないですが、レフト前からの良い流れで打てて良かったです」と喜んだ。

 17、18日には今年初実戦となる紅白戦がある。「技術的なテーマは、シーズン中もずっと言っていることですが、まず直球をはじき返すこと。どの投手であれ、そこですね。その中で、詰まりや変化球への対応がある。練習では出来ないこと」と話した。

 練習後には、野球選手の“まねスイング”で知られるタレントのホームランなみちと対面。特訓してきたという、自身のスイングのまねを見せられた。最初は「それ、僕じゃないです」と指摘。そこから、スタンス幅や左脇を締めることなどを指導。だんだんと似てきて、最終的には80点の評価を与えた。

 ホームランなみちは「こんなに細かく指導していただき、感激しました。ホームランが打てそうな気がしてきました」と笑顔で話していた。【西武担当 古川真弥】