DeNA国吉佑樹投手(26)が好投をみせた。

 2軍の韓国ハンファ戦(宜野湾)に、5回から3番手で登板。昨年の秋季キャンプから新たに取り組むカットボールを多投し、2イニングを打者6人、無安打無四球の無失点に封じた。

 最速は147キロをマーク。「カットボールを右、左両方の打者に使っていくことをテーマにして、打者の反応を確認しながら投げていきました。手応えはあったので、もっとレベルを上げていきたい」と力を込めた。

 結果を出し、15日からの1軍合流が決定。視察したラミレス監督は「国吉は80~90%くらいがカットボールだったと思うが、安定していたし、この試合で一番よかった。以前は制球もアバウトに感じたが、(2軍投手コーチの)川村コーチ、大家コーチが正しい方向に導いてくれている」と評価した。

 14年に49試合、15年は28試合に登板も、以降は精彩を欠いた右腕。ここ2年間は計5試合の登板にとどまった。復活を期すプロ9年目に向け、国吉は「このチームは若いですし、自分はもう若手ではない。(下からの)突き上げをはね返せるように、いい投球を見せていかないといけない」と、さらなるアピールを誓った。【DeNA担当 佐竹実】