今年も日刊スポーツ評論家がソフトバンク選手の本音に迫る企画「直ゲキ」がスタートします。第1弾は中村晃外野手(28)を浜名千広氏(48)が「直ゲキ」。昨季終盤、ポストシーズンでつかんだ手応えとともに新たに18年バージョンの進化を目指す中村晃の打撃像に迫りました。

 浜名氏 昨年の後半くらいからいい形で打っていた。手応えはどうでした?

 中村晃 今までの自分とは違った自分でしたね。全然タイプが違う。今までは逆方向に(打つのを基本の待ち方として)入ってから、引っ張るという感じだったんですけど、それが逆になって、引っ張っていく中で逆方向に打てるという感じだったのかなと思います。本当に真逆のことだったので、今年は、それができるかどうか。

 浜名 今年のキャンプでも引っ張る方から取り組んでいる?

 中村 逆方向から入ってしまうと、ちょっと受けすぎる(受け身になりすぎる)。今はその感じでやっていった方がいい打球が出るのかなと思います。

 浜名 打撃の中で何か変えている部分は?

 中村 ちょっとポイントが前になったかなとは思います。ここ2年ぐらい悪かったのは、ちょっと(ボールを懐に)入れすぎていたのかなというのもあるんで。それをちょっと戻して。今は前で打っているといっても、たぶん普通くらいなんですけど。

 浜名 フォームは、あまり変えない?

 中村 ヘッドをあまり動かさないような練習をしています。いいバッターって、あんまりブレがない。ヘッドがぴたっと止まって、そのまま打ちにいっている。内川さんとかそうなんですけど。「You Tube」とか見ていても、いいバッターはそういうバットの動き方をしている。はまったときはいい打球がいくので、振り込んでいって自分のものにできれば。

 浜名 話はそれますけど、とんねるずの番組(テレビ朝日系の正月番組「とんねるずのスポーツ王は俺だ」)の時、めっちゃ打ってたやん。あれ見て「すげえ、今年絶対打つで」と思っていた。

 中村 あれくらい打てたらいいですね、本当に(笑い)。【取材・構成=山本大地】