DeNA井納翔一投手(31)が15日、今季初の実戦マウンドで課題を残した。韓国サムスン戦(宜野湾)で3回から2番手で登板。

 3イニングを2安打1四球の3失点だった。

 2イニング目の4回に無死二塁から四球を与え、続く打者に2点適時二塁打を献上。さらに犠飛で1点を失った。走者を背負ってから球威、制球ともに精彩を欠き「セットポジション(からの投球)が課題です。(左足の)踏み込みも弱かったので、しっかり練習していきたい」と反省した。

 1、3イニング目は3人ずつで抑え、この日の最速は148キロ。1月中旬から取り組む2段モーションへの変更については順調な様子で「全力で投げた時も大きな違和感はなかった。ここからもっと(フォームを)固めていきます」。ただ習得中のカットボールは抜け球もあり「試合で使えるレベルまで精度を上げられるように、磨いていかないといけない」と引き締めた。

 開幕ローテーション入りを争う右腕。4回、先頭打者に一塁線を破られる二塁打を許した際、三塁のカバーに動かない緩慢プレーをみせた。やらなければいけないプレーを、しっかりやる。投球だけでなく、その姿勢も求められる。