“進化した”エースがベールを脱ぐ。巨人菅野智之投手(28)が、21日の練習試合・ヤクルト戦(沖縄セルラー那覇)で今季初実戦に臨む。15日、沖縄・那覇で2次キャンプ初日を迎えた。すでに開幕投手に指名されている大黒柱が先発投手陣の大トリとして初実戦マウンドに上がる。

 着実に準備を進めている。宮崎1次キャンプで5度ブルペン入りし、投げ込みのみならず、新球のシンカー、右打者想定の内角スライダーを試投した。「宮崎で思った以上に投げたので疲れはある。だけどキャンプなんでね」と、あくまでもプラン通りの調整だと強調した。今日16日はフリー打撃に登板する。「シンカーも含めていろんな球種を打者相手に投げて、そこから実戦につなげていきたい」と段階を踏む。

 21日の初実戦は2イニングを投げる予定。本番はまだ先にある。高橋監督も「内容どうこうではなくて、計画通りにこの日に投げて、次にいつ投げてと開幕に向けてということになる」と全幅の信頼を示した。初実戦から開幕戦の3月30日阪神戦(東京ドーム)まで残り6週間。エースが打者を相手に進化の過程を披露していく。【桑原幹久】