巨人菅野智之投手(28)が沖縄2次キャンプ2日目の16日、今季初のフリー打撃に登板した。

 吉川尚輝内野手(23)、岡本和真内野手(21)に対し、直球を中心にそれぞれ25球、計50球を投じた。

 習得中のシンカーの仕上がりを確認し、右打者の岡本には内角へのスライダーも試した。投球の幅を広げる新たな取り組みの現状に「バッターの反応も思い描いているものに近いですし、シンカーはほぼ完成に近い」と手応えを示した。

 斎藤雅樹投手総合コーチ(52)も「何も心配していない。コントロールは良かったし、まっすぐもスライダーもシンカーもすごく良く見えた。問題なく来ているし、順調すぎるくらい」とエースの好調ぶりに目を細めた。

 今後は21日の練習試合・ヤクルト戦(沖縄セルラー那覇)で今季初実戦に臨む。開幕戦となる3月30日の阪神戦(東京ドーム)の先発に内定している右腕は「試したいことは特にない。今までやってきたことを見つめ直していきたい」と表情を引き締め、先を見据えた。【巨人担当 桑原幹久】