DeNAドラフト1位左腕の東克樹投手(22=立命大)の運気が日増しに高まっている。16日、沖縄・宜野湾キャンプで初めてフリー打撃に登板。昨季の打点王、最多安打の4番ロペスに21球投げて安打性2本に抑えた。最速145キロの直球で空振りも奪い、続く乙坂には25球投げて安打はわずか1本。プロで初めて打席に打者が立っている登板に「今日はしっくりきて、投げられた。70点です」と手応えをつかんだ。

 初ブルペンから自己採点が0点、50点と右肩上がりなのは願掛けが実ったのかもしれない。試合用、練習用の全グラブに金色で「うんち」マークを刻んでいる。意外な刺しゅうの理由は「金のうんちで、金運アップです。(年俸)1億円くらい稼げるようになりたいと思って入れました」。大学日本代表で一緒だった栗林良吏投手(名城大3年)のグラブを見て導入。横には白星を願って星のマークを入れた。

 年俸アップへの近道は先発ローテ入り。石田、今永、浜口との左腕カルテット誕生に向け、デビュー戦は23日の韓国KIA戦(宜野湾)。「試合で投げて覚えることが多いと思う。1試合でも多く投げて感覚を取り戻したい」と、開幕ローテ入りを目指し、機運を高めていく。【栗田成芳】