リードオフマンは俺だ! ソフトバンク今宮健太内野手(26)が17日、今キャンプ初の紅白戦で「切り込み隊長」に名乗りを上げた。紅組の2番ショートで先発出場し2打数1安打、1盗塁。2度の出塁にスチールも決め“初戦”から猛アピールした。

 「ヒットも打てたし、四球も選んだし、出塁率もよかった。1番は打ちたいですよ」

 今宮は「守りの人」以上に「打の人」へのアピールも胸に誓っている。初回1死。武田の直球を右前に運んだ。カウント2-2と追い込まれた後、変化球を見極めフルカウントとすると147キロの直球をきっちり右方向へはじき返した。「(カウント)2-2は投手有利。それをしっかり3-2まで持って行って、逆らわず右へ打てましたからね。(公式戦でも)ほしいヒットですよね」。すかさず足も使った。3番松田の初球に二塁スチール。2死後は敵失も絡んで一気にホームを駆け抜けた。

 昨年は開幕戦から12試合連続で「1番ショート」で先発出場したものの、その後は「2番」が定位置となった。今季、3割、20本塁打、20盗塁以上のキャリアハイを目標に掲げるだけに「リードオフマン」定着の意識は高い。強力打線の中で1番固定もチームの課題の1つ。6年連続ゴールデングラブ賞を狙う「守りの人」は、さらに打撃でも大きくステップアップするつもりだ。「とにかく当たり前のことを当たり前にするだけ」。短い言葉に決意を込め、今宮は打線のけん引役を務めるつもりだ。【佐竹英治】