西武山田遥楓内野手(21)が、高知・春野での2次キャンプでもグラウンドで一番声を響かせている。

 例えば投内連係の練習中。「ファビちゃん!(新加入のファビオ・カスティーヨ)」「達にい!(大石達也)」と叫んで投手陣を盛り上げる。先輩後輩を問わず、好プレーを大声でたたえ、自分がいい送球を見せると「ナイスボール!」と自画自賛。スクイズを想定した練習では、「スクイズあるよ!」「(三塁走者が)行った~!」と声を欠かさない。

 もちろん声だけではない。入団4年目で初めてのA班(1軍)キャンプスタート。高知入り後も連日、早出で特守を受け、この日の全体練習後は室内で黙々と打ち込んだ。「(特守は)本当にありがたいです。監督やコーチに南郷(1次キャンプ)からずっと見ていただいているので。しっかりプレーで応えないといけないと思っています」と感謝する。

 今後は実戦中心となり、オープン戦も始まる。開幕メンバー生き残りに向けたサバイバル。「声はどんな時も出せるので、しっかり出そうと思ってます。でも当たり前ですけど、声だけでは(1軍に)残れない。結果をしっかり出していきたいですし、出さないといけない」。チームの元気印の目には、力がみなぎっていた。【西武担当 佐竹実】