ロッテ球団は23日、重光昭夫オーナー代行(63)の退任を発表した。重光氏から代表権とオーナー代行職返上の申し出があった。球団には取締役としてとどまる。ロッテホールディングス(HD)取締役の河合克美氏(65)が新たにオーナー代行に就任した。

 重光氏は韓国の国政介入事件に絡み贈賄罪でソウル中央地裁から実刑判決を受け収監された。21日にロッテHDの代表権返上が発表されていた。

 河合氏は75年に慶大卒。カネボウ、博報堂を経て04年にロッテ・アドに入社。08年にロッテの取締役に就き、16年にはロッテHD取締役兼ロッテ取締役副社長に就任した。「多くの熱いファンの皆さまに支えられているマリーンズが、さらに強く魅力的で『夢と勇気』を提供できる球団であり続けるよう力を注ぎたい」などとコメントした。

 球団は井口監督のコメントを発表した。「自分たちは野球に専念するだけだと思っています。とにかくファンの皆様のためにチーム一丸、勝利に向かってまい進していきたいと思います。重光昭夫さんは、とても野球とマリーンズを愛される方です。今シーズン、リーグ優勝を達成し、その思いにお応えしたいと考えています」。