中日松坂大輔投手(37)が11カ月ぶりに実戦復帰した。26日、韓国・ハンファとの練習試合(北谷)に2番手として3回から登板した。

 先頭の右打者は低めへの変化球で空振り三振、次の左打者は外角直球で見逃し三振。1番打者も直球で詰まらせて遊撃への小フライに仕留めた。球場が表示した中での最速は140キロ。1回パーフェクトの完璧な再起を飾った。「この時期に1イニング、しっかり試合に、普通に投げて良かった。相手チームにも代表チームで知っている顔もいたけど、意識せずにできた」と振り返った。球団のガンで最速は143キロをマークし「打撃投手のときより上がっていて良かったです」と笑顔だった。

 ソフトバンクを退団した松坂は1月23日に中日の入団テストを受けて合格。順調にキャンプを過ごし、フリー打撃登板も1度こなしていた。3月4日のオープン戦、対楽天(ナゴヤドーム)で実戦デビューの予定で立っていたが、沖縄での登板を希望し、前日25日に予定変更が決まっていた。

 実戦は昨年3月25日のオープン戦、対広島以来。