DeNA高卒2年目の京山将弥投手(19)が、初の1軍登板で開幕ローテーション入りに名乗りを上げた。6日、阪神とのオープン戦で先発し5回2安打無失点。ラミレス監督は「印象的な活躍。何か起こったときに、彼の名前がリストの上位にある」と格上げした。篠原投手コーチも「選択肢としてカードが1枚増えた」。開幕1カ月を切り、京山株が急上昇した。

 1回。「投げ急いでしまった」と、2四球1安打で2死満塁の大ピンチを招いても動じない。このオフ、大家2軍投手コーチから習得したカットボールがさえ、阪神中谷を二ゴロに打ち取った。2回以降の4回はすべて15球以内で阪神打線を手玉に取る。近江高時代の1年半前、初戦敗退だった甲子園は「嫌な思い出しかない」と言っていたが「いい思い出になりました」と、1軍デビューを好投で飾った。

 左腕浜口が左肩の違和感で離脱し、開幕ローテ6枚目争いが激しくなった。京山は「ガツガツローテ入りを目指していきたい」。今日7日には、ドラフト5位桜井周斗(18=日大三)が投げる予定。イキのいい10代投手がチームを底上げしていく。【栗田成芳】