広島のドラフト1位中村奨成捕手(18=広陵)が、本拠地デビュー戦をマルチ安打で飾った。1軍の若手中心のメンバーで臨んだ地元社会人選抜のオール広島との練習試合に6回、代打で出場。1ボールからの140キロをたたいて三遊間を破った。続く8回も1ボールからのファーストストライクを右翼線に落とし、快足を飛ばして二塁打とした。

 春季キャンプで、重心を落とした打撃フォームを修正した。初めて打撃を直接見た緒方監督は「シャープないい振りをしている。2打席ともファーストストライクからアジャストして打つんだから、大したもの」と高く評価。本人は「今までキャンプでやってきたことを出そうと。そこまで硬くならずに自分のスイングができた。少しはアピールできたんじゃないかと思う」と胸を張った。目標としていた開幕1軍は厳しい状況も、初の御前試合でインパクトを残した。