日本ハムの開幕投手を争う2人が、そろってオリックス戦に登板した。先発した上沢は、本塁打こそ浴びたものの4回を2安打1失点。「直球でフライ、変化球でゴロに打ち取れた」と、狙いどおりの54球だった。3回無失点だった1日の台湾・ラミゴ戦(札幌ドーム)に続く好投を見せ「全体的に、ちゃんとまとめられていた。やっと状態が上がって来ました」と、手応えを口にした。

 一方、2番手で5回から3イニングを投げた高梨は、3四球と制球に苦しんだ。6回に2者連続四球で走者をため、1死後、ロメロに痛恨の3ランを許した。今日8日に先発予定だったが、雨予報のため、1日前倒しで登板。「そこは言い訳にできない。次は信頼を勝ち取れる投球をしたい」と気を引き締めた。

 混沌(こんとん)とする開幕投手争いの行方は-。栗山監督は「上沢らしくなってきた。高梨も初回は良かったよね」と、2人を評価。大谷がメジャー移籍し、昨季開幕投手を務めた有原が右肩痛で、その座を巡って複数投手の争いが続く。指揮官は「最後までしっかり見て。最後まで真っ白だから」と、強調した。