開幕OKや! 阪神ランディ・メッセンジャー投手(36)がオープン戦初登板。3回6安打4失点も、球数を重ねるにつれて調子を上げた。予定していた最終イニングの3回を3者凡退で締め遠慮気味のハイタッチ。「2回、3回と順調に投げることができたと思うよ」と振り返った。

 尻上がりに感覚を取り戻した。1回は4者連続を含め、5長短打を集中されて4失点。マウンドではグラブをたたいたり、首をひねって苦笑い。「投げたいところより真ん中に集まってしまった。(中日の)アピールしたい選手の積極性と重なってしまったね」。2回からはコースに決まりはじめて無失点。最高気温12度と寒いなかでも最速は147キロを計測し、不安を軽く吹き飛ばした。

 もう大丈夫だ。2月下旬に右肩の張りを訴えて一時はノースロー調整を余儀なくされた。2月21日の練習試合韓国・KIA戦以来、16日ぶりの対打者の実戦マウンドだったが、存在感を際立たせた。金本監督は「3回からスピードが出てきたかな。キレというか」。香田投手コーチも「(3回には)いつも通りのメッセだったね」と評価した。

 通達されているシーズン開幕の30日巨人戦(東京ドーム)へ向けて段階を上げていく。課題について問われるとメッセンジャーは「初回に4点とられないことだね」とジョークを飛ばし「制球面を上げていきたい。開幕に照準を合わせてやっていきたい」と続けた。もう心配無用だ。【池本泰尚】