中日松坂大輔投手(37)の公式戦初登板が、本拠地開幕カードの4月4日巨人戦(ナゴヤドーム)に内定した。3回76球を投げた西武戦から一夜明けた15日、松坂は「張りはありますけど、前回と同じような感じです」と、森監督に古傷の右肩に問題がないことを報告。笑顔で話し込んだ森監督は会話の中身について「そりゃあ話すよ。日本語話せるんだから」とけむに巻いたが、ゴーサインを出したとみられる。

 前日の西武戦は3回2失点、5四死球と大荒れ。右肩の状態が心配されたが、ナゴヤドームでの全体練習では異例の30分ものキャッチボール。2月から投球の翌日はノースローを続けてきただけにケア重視から一転、調整法を変えた。「昨日気になった部分があるので覚えているうちに投げて確認しようと。(ケアより)その気持ちの方が強かった。本来は試合で修正しないといけないんですが。次までに修正したい」。フリー打撃で柵越えも放つなど動きには快調さが表れた。

 次回登板は24、25日のロッテ戦。4月4日までは間が空くため、2軍戦の登板をはさむ可能性もある。巨人戦は復活をアピールするには、この上ない相手。メッツ時代の14年以来、NPBでは06年以来の復活白星を目指す。【柏原誠】