スーパーサブ内定や! DeNA戦力外から新加入した阪神山崎憲晴内野手(31)が途中出場で3安打の大活躍だ。まずは6回第1打席で楽天則本のフォークを拾い、三遊間を突破。7回にも中前打を放つと、9回は守護神松井から中前打を放った。オープン戦11打数7安打。打率は6割3分6厘に爆上げだ。故郷の静岡で錦を飾り、20安打12得点の大勝に一役買った。

 「2軍で1カ月やってきて、矢野監督に教わったことが出来ているのが、結果につながっていると思う。継続してやっていければ」

 いずれも初球から手を出した超積極的な姿勢は矢野2軍監督の教えそのもの。二塁から遊撃へと回った守備でも2併殺を完成させた。攻守にわたる活躍に金本監督は「しぶといと思うよ、あいつは。積極性もあるし、勝負根性を持っているのかな。内野全部出来るしね」と目を細めた。

 ベンチでも存在感が光る。「プレー以外でも貢献しないと」と、この日ベンチ入り最年長が声を張った。指揮官も「盛り上げてくれるところもある。守備とか小技が出来る選手があれだけ打ってくれれば、ベンチに置いておかないといけないと思うわね」と絶賛。開幕ベンチに“内定”を出した。ユーティリティーに虎の進撃を支える。【池本泰尚】

 ◆山崎憲晴(やまざき・のりはる)1986年(昭61)12月13日生まれ、静岡県出身。埼玉栄-横浜商大を経て08年ドラフト3位で横浜(現DeNA)入団。13、14年と2年連続115試合出場も、最近2年は1軍出場なし。通算成績は412試合、171安打、6本塁打、56打点、打率2割1分8厘。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。スペイン語会話という、異色の特技を持つ。