巨人の2年目左腕、大江竜聖投手(19)が、イースタン・リーグの開幕投手を務め、7回5安打1失点と責務を果たした。

 毎回走者を背負う苦しい展開となったが、最速145キロの直球で7三振を奪うなど、要所でこらえた。

 1点ビハインドの6回1死二塁のピンチでは西武の4番戸川を空振り、5番愛斗を見逃しと、いずれも直球で連続三振。愛斗には2回に直球を左翼席へ運ばれていたが「これ以上離されたらダメだと思い、全力で投げた。今日の試合の中で、一番自信のあるボールでいこうと思った」と内角を強気に攻め込んだ。

 93球でマウンドを降り「開幕投手ということで初回はずっと緊張していた。バックのプレーにも助けられて、なんとか粘ることができた」と振り返り「負けたことが悔しい。1軍で投げることが目標なので、2軍では結果が全てだと思って、勝てる投球をしていきたい」と自らを奮い立たせた。

 開幕投手に大江を抜てきした川相昌弘2軍監督(53)は「開幕投手として十分に投げたと思う。堂々としていたし、打たれた後も攻めの投球をしていた。ゲームを作るセンスがあるし、これからもっと良くなっていくと思う」と将来性を評価した。