巨人のルーキー2人がプロ初安打を放った。まずはドラフト5位の田中俊太内野手(24=日立製作所)が好機をつくった。

 7回2死走者なしから代打で打席に立つと、阪神メッセンジャーに食らいつく。カウント2-2から内角低め133キロフォークを一、二塁間へはじき返した。深々と守っていた阪神の二塁手鳥谷に好捕されるも、快足を飛ばして二塁内野安打となった。「気持ち的にガチガチという感じでなかった。積極的に行こうと追い込まれてから、粘る気持ちでいって、ラッキーなヒットになった」と振り返った。

 ドラフト3位の大城卓三捕手(25=NTT西日本)も続いた。田中俊が出塁し、7回2死一塁となり、代打で登場。同じくメッセンジャーの初球127キロ外角フォークをためらうことなく振りぬいた。痛烈に右前へと運び、好機を広げた。田中俊からの流れに乗り「まねしちゃいました」と笑ったが、「考えず、反応で打ちました。明日以降も積極的にいきたい」と意気込んだ。