ダチョウ倶楽部が始球式を行った。4年連続の登場。

 ビールの売り子に扮(ふん)した上島竜兵が「ドリンクいかがですか~♪」と満を持して登場。マウンド上に集まると、誰が始球式をするかで、もめ始めた。

 ファンも加わって「どうぞ、どうぞ」と譲り合う定番ジャブを挟み、結局上島が投げることに。打者宮本、捕手中川で始球式は始まった。

 プロ根性の塊・上島は例年通りのコントロールでストライク投球。宮本もプロの自負を見せ、右翼線に打ち返した。

 上島は「始球式なのに、なんで打ち返すんだ!」と激怒し、言い争いながら2人の距離が詰まる。上島は最後、ウットリした顔で宮本の唇を奪った。ダチョウ倶楽部が誇る伝統芸能「ケンカからの…キス」が見事に決まった。

 一塁ベンチから、昨年大役を勤め上げた佐野がカットインだ。柔らかな感触が忘れられないのか、2人はいいムードになった。そこに中川がなぜか割って入り、2度目のキスが入った。

 安定したパフォーマンスを見せつけた3人は充実感いっぱいの様子。大きく手を振って引き揚げた。

 「いい球を投げられたと思いましたが、宮本選手に見事に打ち返されてしまいました(笑)。上島さんのキスを佐野選手、中川選手が奪い合うくだりは事前に聞いておらず、驚きました。野球は毎回アドリブの連続なので、今日のプレーにつなげて絶対勝ってほしいです! 今年で4年連続の始球式ですが、今日は本当に会場全体が一体となっていて、ダチョウ倶楽部史上最多人数でのネタになりました! ベイスターズファンの皆さんはいつも温かく、一緒に盛り上がってくれて本当にありがたいです。今年はリーグ、CS、日本シリーズで優勝して日本一になってほしいです!その時は必ず応援に来ます!」

 濃厚な始球式&キスと対照的に、人柄のにじんだすがすがしいコメントで締めくくった。