DeNA初勝利を“新人類”がもたらした。高卒2年目の京山将弥投手(19)が、プロデビュー戦を5回5安打1失点で初白星。直球と変化球がともにさえ渡り、開幕2試合で18安打12点と打ち込まれ、連敗を喫したヤクルト打線を封じた。10代投手の開幕カードでの初登板初先発初勝利は球団史上初めて。スタートを切ったDeNAに、新たなピースが加わった。

 老練な芸風で温められたハマスタで、19歳がまばゆく輝いた。プロデビュー戦の京山が先発マウンドに立った。ヤクルト先頭は山田哲。142キロの初球を打ち損じさせ中飛で仕留めると「1球目を打ってくれてホッとできました」。芸歴30年を超えるダチョウ倶楽部が一肌脱いだ始球式直後のマウンド。開幕2連敗の悲壮感はまったくない。プロ初登板の緊張を1球で打ち消した。

 トリプルスリー男から始まり、バレンティン、青木に、川端、坂口と強打者が並ぶ相手打線。「特にバレンティンの真っすぐへの対応はすごい。軽く持っていかれた」。1回左中間フェンス直撃打を浴びるも、野手が好返球で二塁タッチアウト。最速146キロの直球と、序盤はスライダーを織り交ぜた。3点リードの援護を受けた5回。1点を返されたが最後は138キロまで落ちた直球で、山崎を二ゴロに打ち取り、5回5安打1失点。10代投手の開幕カードで初登板初先発初勝利。球団史上初めての栄誉を手にした。

 2年目の飛躍は、奇跡的な再会から始まった。昨オフの秋季キャンプから就任した大家2軍投手コーチは、中学の時に所属していた滋賀・草津シニアの設立者でありGMだった。「あいさつにいったら覚えていてくれて。手の届かない人でした。まさかまた一緒になって、教えてもらえるとは思わなかった」。疲れを感じた3回以降、教わったカットボールを心の頼りにして、乗り切った。

 俺が俺がと、我を出すのではなく、自然体で投げた19歳。ラミレス監督を「顔つきを見ていると、年を取っているという意味ではなく、その落ち着きは19歳の振る舞いとは思えない」と驚かせた。次回登板はほぼ確実。昨秋日本シリーズにはいなかった京山は、お立ち台に上がり「今日のピッチングはまだまだ。負けない投手になりたいです!」。DeNAに現れた新星は、ここから瞬き始める。【栗田成芳】