DeNAのドラフト1位、東克樹投手(22)が好投をみせた。

 プロ初登板初先発で7回を6安打1失点。9三振を奪ったが打線の援護なく、デビュー戦は黒星となった。

 1回のプロ初球はいきなりサインミスを犯し、驚かせたが「(捕手の)戸柱さんに当ててしまって…。でもあれで緊張が解けたのもあるかもしれない」。最速は150キロをマーク。スライダー、チェンジアップ、カーブを交え強力打線を最少失点に抑えた。それでも失点した4回に福留に許した二塁打を反省。「カーブが高めに浮いて、あの失投が結果的に失点につながった。1球の重み、大切さを痛感しました」と悔しさをにじませた。

 収穫には「真っすぐでカウントも空振りも取れて、変化球も低めに集められた」点を挙げた左腕。メッセンジャーと投げ合いを演じたが「メッセンジャー(8回96球)と比べたら球数(7回112球)も多い。8回まで崩れず、本当のエースだなと思った」と、冷静に力の差を口にした。

 ラミレス監督は「素晴らしい投球。期待以上にやってくれた」と絶賛。7回も続投させた理由も「スタミナ的にもまだいけると感じたが、あれだけの投球をしていた。どうしても勝たせたい気持ちが強かったので(7回も)行かせた」と明かした。