ロッテ田村龍弘捕手(23)がミスを帳消しにする決勝打を放った。

 同点で迎えた延長11回2死、清田が敬遠され、満塁で回ってきた第5打席。カウント1-1からの3球目、日本ハム井口の低めスライダーを中前へ転がした。自らは挟まれ走塁死となったが、走者を一掃して3点勝ち越しに成功。

 「ピッチャーのいい球を使うのがキャッチャーの配球。あの回はスライダーでカウントが取れてるというのが頭にあった。しっかり反応できたと思います」と捕手らしい読みで、連敗を2で止めた。

 この日は3回、延長10回と、2度送りバントを失敗していた。7回の守備では捕逸で振り逃げを成立させる場面もあった。

 「バントミスもエラー(捕逸)もあったし、昨日も僕の配球で(6被弾と)大量失点した。何とか、引き分けじゃなくて、勝たないといけないと思った。チャンスはここしかなかった」と執念の一打だった。